奈良・不退寺|緑のトンネルと看板猫に癒される寺院散策

帰りの新幹線までの数時間、JR奈良駅から近く、仏像に会える寺院を探して見つけたのが
「不退寺(ふたいじ)」です

6月上旬で30度を超える気温。まだ暑さにも慣れていなかったので、より蒸し暑さを感じながら、バスと徒歩で緑豊かな参道を進みました。
参道の“緑のトンネル”体験
バスから降りると、早速迷子💦

周りをキョロキョロしていると看板を見つけました!(よかった)
進むとトトロの森に出てくるような緑のトンネルが出現

その緑のトンネルに入ると、空気が変わりました。スーッと涼しく感じたのです。
びっくりして、思わず周りを見渡しました。こんなに明らかに違いを感じたのは初めてだったからです。
緑のトンネルを抜けた先に「不退寺」の南大門が見えました

寺院内は植物園なの??と思うほど緑豊かでした
受付の看板猫ちゃん

受付の縁側には、ねこちゃんがいました
日差しが眩しいのか、目をギューっとつぶっている姿が可愛かったです
近づいても全然動じなかったです。参拝客に慣れているのでしょうね
本堂へ続く参拝ルート
- 緑のトンネル→南大門
- 受付→途中の「石棺」(鍬で研いだ跡あり)
- 小さな緑のトンネルを、かがんでくぐり抜けると本堂へ

昔ながらの、懐かしさを感じる本堂でした

不退寺の御仏像
聖観音(しょうかんのう)菩薩立像(業平観音)
- かつて秘仏、現在は常時拝観可
- 在原業平作と伝わる美しい彩色像(リボン状宝冠と耳飾りが特徴)
- 奈良国立博物館所蔵像と酷似、かつては三尊像の両脇侍であった可能性が高いとされている
五大明王像
- 平安時代作。慈悲では救えない衆生を憤怒相で導く仏像群
- 奈良県内でも希少な現存例
安保(あぼ)親王坐像
- 鎌倉時代作、在原業平の父を表す肖像彫刻の佳作
地蔵菩薩立像
- 多宝塔の千体地蔵本尊と考えられる像
📍私の心に残った御仏像
御本尊である聖観音(しょうかんのう)菩薩立像
聖観音像の鮮やかな彩色と優美な表情かつ女性的な姿
奈良国立博物館所蔵の観音菩薩立像と酷似していることから、もとは三尊像の両脇侍であったのではないか、という話に歴史のロマンを感じました🙏

不退寺(ふたいじ) 基本情報
- 住所:〒630-8113 奈良県奈良市法蓮町517
- 参拝時間:9:00~17:00
- 参拝料:500円(2025年6月時点)
- 正式名:金龍山不退転法輪寺(きんりゅうざんふたいてんほうりんじ)
- 別名:業平寺(なりひらでら)
在原業平(ありわらのなりひら)とは…『伊勢物語』の主人公としても有名な平安時代の歌人で、晩年をこの寺で過ごしたと伝えられています
🚌 アクセス方法(JR奈良駅から)

- バス:JR奈良駅(西側)→市内循環バス「一条高校前(不退寺口)」下車→徒歩約5分
さらに足を延ばして
新幹線までまだ時間があったので、徒歩で「海龍王寺」や「法華堂」まで散策しました
番外編:お気に入りの奈良漬け
おばあちゃん家でよく食べていた「奈良漬け」は懐かしく、そして身近なお漬物
↓その中でもお気に入り↓
橿原神宮奉納「きざみ奈良漬け」 ¥680(2025年6月時点)

- カップ入り、すでに刻まれている
- お酒(吟醸酒粕)が効いた濃厚な味わいがクセになります
(もしかしたらお酒の弱い方は酔っ払うかもしれません??)
「仏像が好き」「ひとりでゆっくり心を整えたい」と思う誰かに、この体験が届きますように🍀
※本記事内の写真はすべて筆者が撮影したものです
🇺🇸 English Summary(英語要約)
Futaiji Temple in Nara is a hidden gem near JR Nara Station, known for its connection to the Heian-period poet Ariwara no Narihira. The temple houses the elegant Shō-Kannon Bosatsu statue, believed to be carved by Narihira himself, as well as rare Five Myō-Ō statues. Visitors are welcomed through a lush green tunnel and may even encounter a friendly temple cat. A tranquil and refreshing spot perfect for solo travelers who seek peace and inspiration.