京都・東寺の講堂に安置される、白象の上に座す帝釈天像(たいしゃくてん)
——平安彫刻の精緻な技巧と密教の重みが融合したこの国宝の騎象像は、その端正な顔立ちと優雅な姿から、「仏像界のイケメン」と称されるほど見る者の心を静かに奪います。
この記事では、この帝釈天像(騎象像/きぞうぞう)の魅力を、造形・表情・鑑賞ポイントを中心に、やさしい言葉で丁寧にご紹介します。
「仏像はよく分からない…」という方にも、安心して読んでいただけるガイドです。
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京都・東寺|白象に座す美しき帝釈天像(騎象像)

京都・東寺の講堂には、国宝「立体曼荼羅(りったいまんだら)」と呼ばれる21体の仏像群が安置されています。
その中で、ひときわ優美な存在感を放つのが、白象の上に座す「帝釈天(たいしゃくてん)像(騎象像)」です。
凛々しくも穏やかな面差しは「仏像界のイケメン」と称され、仏像ファンの間でも高い人気を誇ります。
東寺・帝釈天像の概要
- 安置場所: 東寺・講堂「立体曼荼羅」内(出口付近)
- 造形: 一面三目(二臂)、半跏(片脚を下ろす)姿勢の白象に乗っており、金剛杵(こんごうしょ)を右手に持つ
- 制作時期: 平安時代初期(839年頃完成)※頭部は鎌倉時代の補作
- サイズ:高さ約1.1メートル(110cm)
- 材質: ヒノキ一木造(内刳)/漆塗箔押仕上げ
- 文化財指定: 国宝(講堂安置仏として一括指定)
帝釈天(たいしゃくてん)とは
帝釈天は、インドの神話に登場する雷神インドラが仏教に取り入れられた存在で、
天部の守護神として仏法を守護する中心的な存在です。
戦いの神でありながら、東寺の帝釈天像はその力強さの中に優雅さと静けさを宿しています。
造形と美しさの見どころ
東寺の帝釈天像は、白象に跨る半跏踏み下げ(片脚を下ろす)の姿が印象的です。
切れ長で涼しげな目、すっと伸びる眉筋、端正な鼻梁、そして引き締まった口元――。
その美しさはまさに「仏像界のイケメン」と呼ばれるにふさわしい端麗さです。
奈良時代までは立像が主流でしたが、密教を日本にもたらした空海の影響により、
「象に乗る帝釈天」という新しい造像表現が誕生しました。
平安彫刻の精緻さと静けさを兼ね備えたこの像は、東寺講堂の中でも際立つ存在です。
おすすめの鑑賞ポイント

帝釈天像をじっくり鑑賞するなら、講堂の出口側の位置(左斜め前辺り)がおすすめ。
顔の立体感が最も際立ち、陰影が美しく浮かび上がります。
特に夕方の時間帯、柔らかな陽の光が差し込むと、
帝釈天さまの表情がアンニュイな輝きを放ち、まるで生きているように感じられます。
正面からだけでなく、左斜めから少し見上げる角度でも、顔立ちの繊細な彫りが際立ちます。
光と影が織りなす彫刻の妙を感じながら、静かに向き合う時間はまさに「心が整う」ひとときです。
鑑賞のすすめ
東寺の講堂には21体の仏像が安置され、それぞれが密教の宇宙観を立体的に表しています。
堂内では一歩進むごとに仏たちの表情が変わり、視点によって印象がまったく異なります。
正面・斜め・座った視点など、角度を変えて鑑賞することで、
仏像たちが語りかけてくるような不思議な感覚に包まれるでしょう。
東寺の帝釈天像は、優美さと威厳を兼ね備えた名作。
白象に座すその姿に、心を奪われる人が後を絶ちません。
静けさに包まれた講堂で、ぜひ「仏像界のイケメン」に会いに行ってみてください。
まとめ|東寺・帝釈天に出会う至福の時間

平安彫刻の美と密教の象徴が融合した、東寺講堂の帝釈天像。
その気品ある姿と穏やかな眼差しは、見る人の心を静かに整えてくれます。
帝釈天像が安置されている東寺(講堂)は京都駅からもアクセスしやすく、 公共交通で気軽に訪れることができます。京都を訪れたら、ぜひ講堂の中で帝釈天さまの美しさをじっくりと味わってみてください。
きっと「また会いたい」と思える特別な出会いになるはずです。
京都|東寺の拝観とアクセス
- 住所:京都市南区九条町1
- 拝観時間:8:00〜17:00(受付16:30終了)
東寺は、京都駅からもアクセスしやすく、公共交通で気軽に訪れることができます。また、徒歩でもアクセス可能な距離です。(約20分)
詳しいアクセス方法は、下記の記事で詳しくご紹介しています。
👉 【保存版】京都・東寺へのアクセス完全ガイド|電車・バス・徒歩ルート
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🇺🇸 (英語要約)
In Kyoto’s To-ji Temple, the majestic Taishakuten (Indra) statue sits gracefully on a white elephant within the “Three-Dimensional Mandala.” A masterpiece of early Heian sculpture, it is admired for its calm yet powerful expression—often called the “handsome Buddha.” Discover its history, artistic beauty, and the best viewing angles for an unforgettable encounter.

