退職後36日間のリセット旅|伊勢から京都・奈良へ、心を整える仏像巡りのはじまり

もしあなたに36日間の自由な時間が与えられたら、どう過ごしますか?
私は退職をきっかけに、長年の夢だった「心を整える旅」に出ました。
伊勢から韓国、そして京都・奈良へ。祈りと静けさを求めて歩いた36日間が、私の人生をそっと変えてくれたのです。
有給36日間、心のリセット旅のはじまり
22年間勤めた職場を退職し、ようやく手に入れた「36日間の有給消化」。
何をするか明確な計画はなく、ただ“自分を整える時間”を過ごしたいという想いだけがありました。
そんな思いで最初に向かったのが、伊勢神宮でした。
伊勢で感じた「祈り」と「静けさ」

伊勢神宮の森を歩くと、空気が澄んでいて、鳥の声と木々のざわめきが心地よく響きます。
参道を進み、社殿の前で手を合わせた瞬間、「ただここにいるだけでいい」と思えました。
長く張りつめていた心が、少しずつほぐれていく――そんな感覚でした。
韓国の旅で触れた“仏の微笑”

伊勢から約1ヶ月後、私は韓国・ソウルへ向かいました。
仏教文化が今も息づく古都の「国立中央博物館」にて世界中の仏像(彫刻)と静かに向き合いました。
その穏やかな微笑みを見たとき、「祈りの形は違っても、癒しの本質は同じ」だと感じました。
そして京都・奈良の仏像へ――心が向かった先

帰国後、不思議と“仏像にもう一度会いたい”という気持ちが強くなりました。
その思いに導かれて訪れたのが、京都・東寺。
薄暗い金堂の中で、五大明王と大日如来を前にした瞬間、心が震えるような静けさに包まれました。
あの時感じた“整う感覚”こそ、私がこの旅で求めていたものだったのかもしれません。
仏像巡りが教えてくれた“心の整え方”
仏像を見ていると、言葉ではなく「静けさ」で語りかけられているような気がします。
焦りや不安がふっとほどけ、呼吸が深くなる。
それは、伊勢や韓国で感じた「祈り」と同じ感覚でした。
このブログでは、そんな“心を整える仏像との出会い”を、京都・奈良を中心に紹介しています。
初心者でも安心して行ける公共交通ルートや、女性ひとり旅でも心地よく過ごせる寺院を中心にお伝えしています。
次の旅へ――心を整える場所を探して
36日間の旅が私に教えてくれたのは、
「休むことは立ち止まることではなく、自分に還る時間」だということ。
旅を終えても、その感覚は今も続いています。
これからも、京都や奈良の仏像たちに会いに行きながら、心が整う瞬間を探していきたいと思います。
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🇺🇸 English Summary (英語要約)
After leaving my long-term job, I spent 36 days traveling — from the sacred shrines of Ise, through the cultural paths of Korea, to the serene temples of Kyoto and Nara.
What began as a way to reset my mind became a journey of spiritual discovery.
Standing before ancient Buddha statues, I felt a quiet peace that words cannot express — a sense that my heart was gently being put back together.
Through each temple visit and moment of reflection, I realized that “healing” doesn’t always come from moving forward, but from pausing, breathing, and simply being present.
This journey marked the beginning of my “heart-aligning” travels — exploring Buddhist temples in Kyoto and Nara, where calmness and beauty coexist.
※本記事に掲載している写真はすべて筆者が現地で撮影したものです。