奈良|新薬師寺(しんやくしじ)の
薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)は、
華やかさよりも「静けさ」と「癒し」を感じさせてくれる、
奈良でも特別な仏さまです。
丸い壇の中央に座すその姿はどこか素朴で、
しかし深い慈しみを湛え、見る人の心をそっと落ち着かせてくれます。
十二神将(じゅうに しんしょう)に守られた荘厳な空間で
薬師如来さまと向き合う時間は、
まるで心の奥にやさしい灯りがともるような体験でした。
この記事では、
・薬師如来坐像の歴史
・造形
・拝観の魅力
を、初心者にも分かりやすくお伝えします。
奈良旅行を計画中の方へ
1泊し、心に余裕をもって訪れるのもおすすめです。
新薬師寺へ参拝される方は、近鉄奈良駅周辺のホテルが便利です。
はじめに|薬師如来坐像は「癒し」が伝わる仏さま
奈良の静かな街にある新薬師寺。
ここには、1200年以上昔に造られた薬師如来坐像が、
今も静かに祈りを受け止め続けています。
大きな壇の中央に座るその姿は、どこか優しく、どこか力強い。
見るだけで、心と体がそっと軽くなるような、不思議な安心感に包まれます。
私は初めて薬師如来さまと向き合ったとき、
そのまなざしと静けさに、自然と気持ちが落ち着いたのを覚えています。
仏像初心者の方にも、「行ってみたい」「会いたい」と思ってもらえると嬉しいです。
仏像には「如来・菩薩・明王・天部」という大きな分類があります。
初心者の方は、まず全体像を知ると仏像巡りがぐっと楽しくなります。
▶ 仏像の種類と見分け方を初心者向けにわかりやすく解説した完全ガイドはこちら

薬師如来坐像とは|「病を癒す仏さま」としての歴史
新薬師寺は、奈良時代の747年、当時の皇后である 光明皇后 が、
皇帝の病気平癒を願って建立したと伝わる古寺です。
その本堂に、ご本尊として薬師如来坐像(国宝)が安置されています。
この薬師如来は「病を癒す仏さま」。
左手に薬壺を持ち、病気や心の痛みに寄り添う存在として、
多くの人々が祈りを捧げてきました。
特に眼病平癒のご利益で知られています。
- 御本尊・国宝・木造
- 特徴:目が大きく、眉や瞳に墨、唇に朱を差すのみの素木仕上げで、
彩色や金箔を施していません - 光背には6体の小仏が配され、中尊と合わせて「七仏薬師」を表現
- 1975年の調査で像内から平安時代初期の法華経8巻が発見され、
国宝の附(つけたり)として指定 - 穏やかな表情と、左手に持つ金色の薬壺
造形の特徴|素朴さと力強さが同居する仏像
- 像高は 約191 cm 。木造の坐像で、その包容力のある姿がとても印象的です。
- 彫刻は素朴な仕上げ。
彩色や金箔を多用せず、木の質感や仏像の形そのものの力で
「仏の優しさ」「仏の静けさ」を伝えるスタイルです。 - 光背や薬壺など、仏教美術ならではのシンボルがあり、
「癒し」「救い」の仏としての役割を感じやすい造形です。
拝観の魅力|360°囲まれる仏の世界
- 薬師如来坐像は、円形の壇の中央に安置されています。
その周囲を、12体の十二神将立像(国宝)が取り囲んでいる形。
まるで仏と守護神たちが一つの世界をつくっているような空間です。 - 十二神将はそれぞれ個性的な表情と姿をもち、
見どころも多く、仏像好きにはたまらない存在です。 - 拝観者は、壇をぐるりと回りながら仏さまを見られるため、
人混みがあっても比較的落ち着いて鑑賞できます。
静かに、自分のペースで仏と向き合えるのが大きな魅力です。

私の体験|仏さまと向き合う、静かなひととき
私が新薬師寺を訪れた日は、境内にいる人も多くなく、
静寂が心地よい時間でした。
丸い壇の中央に座る薬師如来坐像を正面に見つめたとき、
仏像の「重み」と「優しさ」が、そっと体の奥に届いた気がしました。
薬師如来さまの大きく開いた目と目が合っているような
不思議な気持ちになりました🙏✨
また、十二神将が丸く外側を向いて並んで立っている様子を見ていると、
とても力強く、守られているような安心感があり、
自然と姿勢がよくなるような気持ちになりました。
十二神将は それぞれ干支に対応しているので、
自分の干支の神将を探してみるのも楽しい鑑賞ポイントです。
仏像を「見る」のではなく、「感じる」。
新薬師寺ではそんな体験ができると思いました。
まとめ|新薬師寺・薬師如来坐像で「心と体の癒し」を感じて
本堂内では、薬師如来坐像を中心に円形に十二神将像が並び、
外向きに立って参拝者を迎えてくれます。
参拝者は円をゆっくり回りながら参拝でき、
混雑もなく、心ゆくまで仏像を眺めることができます。
新薬師寺の薬師如来坐像の、その素朴で優しい造形は、
見る人の心に静かな安心と癒しを届けてくれます。
もしあなたが、仏像に詳しくなくても、疲れた心を少し休ませたいとき。
そんなときに、この薬師如来さまのまなざしに触れてみてほしい。
きっと、仏像の静けさと癒しが、そっと心を包み込んでくれる――
そんなやさしい時間を、新薬師寺で過ごしてみてください。
奈良市内での宿泊を検討する場合は、こちらも参考にしてみてください。
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12月初旬の訪問でしたが、境内の紅葉もまだ残っていて綺麗でした🍁
仏像の中でも、今なお多くの人の心を惹きつける存在が
奈良・興福寺の阿修羅(あしゅら)像です。
▶ 阿修羅像の表情・造形・魅力を初心者にもわかりやすく解説した記事はこちら
※本記事内の写真はすべて筆者が撮影したものです。
奈良・新薬師寺 |基本情報
「新薬師寺」の“新”は「新しい」ではなく、
「霊験あらたか(霊験新たか)」の“新”に由来します。
(※霊験新たか=神仏のご利益が明確に現れること)。
また、奈良の薬師寺とは特に関係はないようです。
聖武天皇の病気平癒を願い、光明皇后により創建された由緒ある奈良時代の寺院です。
眼病平癒のご利益で知られ、静かな環境の中で仏教文化に触れることができます。
- 住所:奈良県奈良市高畑町1352
- 参拝時間:9:00〜17:00
- 参拝料:大人・大学生 600円/中高生350円(自販機購入・現金のみ)
- 公式サイト:https://www.shinyakushiji.or.jp
最新情報は公式HPをご確認ください。

🚌 アクセス方法

- 近鉄奈良駅から奈良交通「市内循環バス」に乗車
- 「破石町(わりいしちょう)」バス停で下車し、山手方向へ徒歩約15分
- バスの所要時間:約10分(運賃 約250円)
※坂道があるため歩きやすい靴がおすすめです。
立ち寄りカフェ|「空気ケーキ。」さん

参拝後、近くにある「空気ケーキ。」さんへ。
空気のようなふわふわなクリームをサンドした
「空気ケーキ」が人気なお店だそうです。
私は「モンブランケーキとミルクティー」のセットを注文。
旅の途中で立ち寄るカフェは、特別な時間が流れているような気がして好きなんです。
これからも私の旅に欠かせない大切にしたい時間です😊
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