【初心者向け】仏像の基本「如来」とは?種類・見分け方を解説

仏像の種類と特徴

仏像の中で、もっとも基本となる存在が「如来(にょらい)」です。
釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・大日如来――
名前は聞いたことがあっても、「どう違うの?」「見分け方は?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、如来の特徴・種類・見分け方のポイントを、仏像初心者の方にも分かりやすい言葉で解説します。
さらに、「仏の三十二相」や印相(手の形)といった基礎知識も交えながら、実際に京都・奈良で出会える代表的な如来像もご紹介。

知識を知ることで、仏像は「難しいもの」から「心が自然と整う存在」へと変わっていきます。
次に仏像と向き合うとき、そっと意味を感じながら、あなただけの静かな時間を過ごしてみてください。


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仏像の特徴|如来(にょらい)とは?

種類・見分け方・意味を初心者向けにやさしく解説

仏像の世界で、いちばん基本となる存在が**「如来(にょらい)」**です。

「仏像に興味はあるけれど、
如来・菩薩・明王の違いがよく分からない…」

そんな方に向けて、この記事では
如来とは何か/どんな種類があるのか/どう見分ければいいのか
初心者の方にも分かる言葉でご紹介します。

仏像を知る最初の一歩として、ぜひゆっくり読み進めてみてください。

如来とは?|悟りを完成させた“仏そのもの”

如来とは、悟りを完全に開いた存在のこと。
仏教において、最も完成された境地にある仏さまです。

そのため如来像は、基本的に

  • 装飾を身につけない
  • 質素な法衣(ほうえ)だけをまとう
  • 静かで落ち着いた表情

という共通した姿で表されます。

👉 「修行を終え、迷いから解放された姿」
それが如来なのです。

いろいろな如来|代表的な4尊を知ろう

① 釈迦如来(しゃかにょらい)

すべての仏像のはじまり

実在した人物・お釈迦さまをモデルにした如来で、
仏像の原点ともいえる存在です。

特徴

  • 装飾を一切つけない質素な姿
  • 右手を上げた「施無畏印」、左手を下げた「与願印」が多い
  • 説法する姿が基本

誕生仏・苦行像・涅槃像など、
釈迦の生涯を表した像も数多く造られています。

📍代表例
奈良|法隆寺 金堂「釈迦三尊像」
京都|清凉寺「釈迦如来立像」

② 薬師如来(やくしにょらい)

病や苦しみを癒す仏

人々の健康と救済を願う仏さまで、
今も多くの信仰を集めています。

特徴

  • 左手に薬壺(やっこ)を持つ
  • 右手は施無畏印
  • 日光・月光菩薩を脇侍にする三尊形式が多い

📍代表例
奈良|薬師寺「薬師如来坐像」
奈良|新薬師寺「薬師如来坐像」

③ 阿弥陀如来(あみだにょらい)

極楽浄土へ導く仏

西方極楽浄土の主で、
亡くなった後の世界に希望を与えてくれる存在です。

特徴

  • 阿弥陀定印、または来迎印を結ぶ
  • 観音菩薩・勢至菩薩と三尊形式
  • 穏やかで包み込むような表情

📍代表例
京都|平等院鳳凰堂「阿弥陀如来坐像」
・奈良|岩船寺「阿弥陀如来坐像」
・奈良|圓成寺「阿弥陀如来坐像」


④ 大日如来(だいにちにょらい)

宇宙そのものを象徴する仏

密教における最高位の仏で、
すべての仏の根本とされます。

特徴

  • 宝冠や装身具を身につける(如来で唯一)
  • 菩薩のように華やかな姿
  • 智拳印(真言宗)や法界定印(天台宗)を結ぶ

📍代表例
奈良|円成寺「大日如来坐像」
京都|東寺「大日如来坐像」


心が整う視点|大日如来に惹かれる理由

私自身、仏像を巡る中で
自然と心が引き寄せられていったのが 大日如来 でした。

華やかさの中に、
どっしりとした強さと静けさがあり、
見ていると不思議と心が整っていく。

そして後から知ったのですが、
私の干支の守護本尊が大日如来だったのです。

「無意識に惹かれる仏さまには、意味がある」

そう感じた瞬間でした。


みなさんは干支別に「守護本尊」があることを知っていますか?
▶︎ 干支別|あなたを守る仏様「守護本尊」とは
▶︎京都・奈良で会える八体仏(守護本尊)巡り|心が整う旅

仏の三十二相(さんじゅうにそう)とは?

如来像には、
**「仏の三十二相」**と呼ばれる特別な身体的特徴があります。

これは、長い修行と徳の積み重ねによって現れた
悟りのしるしです。
これは、長い修行とたくさんの徳を積んだ結果、見た目にあらわれる特別な印です。

  1. 足下安平立相(足の裏が平坦である)
  2. 足下二輪相(足の裏に千輻輪の模様がある)
  3. 長指相(手足の指が長い)
  4. 足跟広平相(かかとが広く平ら)
  5. 手足指縵網相(手足の指の間に水かきがある)
  6. 手足柔軟相(手足が柔らかい)
  7. 足趺高満相(足の甲が高く肉付きが良い)
  8. 伊泥延腨相(いでいえんせんそう/ふくらはぎが鹿のように美しい)
  9. 正立手摩膝相(しょうりゅうしゅましつそう/直立した時に手が膝まで届く)
  10. 馬陰蔵相(ばいんぞうそう/陰部が腹の中に隠れている)
  11. 身広長等相(しんこうじょうとうそう/身長が両手を広げた長さと等しい)
  12. 毛上向相(もうじょうこうそう/体毛がすべて上向きに生えている)
  13. 一一孔一毛生相(いちいちくいちもうしょうそう/毛穴ごとに青色の毛が1本ずつ生え、右巻きに渦を巻く)
  14. 金色相(こんじきそう/身体が金色に輝いている)
  15. 丈光相(じょうこうそう/身体から一丈の光を放つ)
  16. 細薄皮相(さいはくひそう/皮膚が滑らかで塵がつかない)
  17. 七処隆満相(しちしょりゅうまんそう/両手・両足・両肩・項の七カ所が盛り上がっている)
  18. 両腋下隆満相(りょうやくげりゅうまんそう/両脇の下が引き締まっている)
  19. 上身如獅子相(じょうしんにょししそう/上半身が獅子のように堂々としている)
  20. 大直身相(だいじきしんそう/体がまっすぐで大きい)
  21. 肩円好相(けんえんこうそう/肩が丸く美しい)
  22. 四十歯相(しじゅうしそう/歯が40本ある)
  23. 歯斉相(しさいそう/歯並びが良く揃っている)
  24. 牙白相(げびゃくそう/歯が雪のように白い)
  25. 獅子頰相(ししきょうそう/頬が獅子のように広い)
  26. 味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう/味覚が非常に優れている)
  27. 大舌相(だいぜつそう/舌が広く長い)
  28. 梵声相(ぼんじょうそう/声が美しく響く)
  29. 真青眼相(しんしょうげんそう/瞳が青く澄んでいる)
  30. 牛眼睫相(ぎゅうごんしょうそう/まつ毛が牛のように長い)
  31. 頂髻相(ちょうけいそう/頭頂に肉髻(にっけい)がある)
  32. 白毛相(びゃくぼうそう/眉間に白い渦巻き毛がある=白毫相)

これらを総称して
**「相好(そうごう)」**とも呼びます。

こうした特徴は人間離れした神聖な姿であり、
仏さまが特別な存在であることを示しています

👉 仏像を見るとき、
「ここが三十二相かも?」と意識するだけで、
鑑賞がぐっと深まります。

まとめ|如来を知ると、仏像がもっと身近になる

  • 如来は、悟りを完成させた最も基本の仏
  • 釈迦・薬師・阿弥陀・大日は役割が異なる
  • 大日如来だけが装身具をまとう特別な存在
  • 三十二相は、仏の徳と悟りの象徴

仏像は、
「見る」だけでなく
意味を知ることで、心に残る存在になります。

次に仏像に出会ったとき、
ぜひ「どの如来だろう?」「どんな意味があるのかな?」と
そっと心を向けてみてください。

きっと、
あなたにとって特別な一尊との出会いが待っています🙏✨




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