平安時代、都で活躍した
伝説の陰陽師 安倍晴明(あべのせいめい)。
京都の晴明神社を訪れる前に、
その人物や物語を知っておくと、
参拝の楽しみがぐっと深まります。
また、京都の晴明神社を訪れた後に
その神秘的な世界に
「安倍晴明とはどんな人物だったのだろう」と
興味を持った方も
多いのではないでしょうか。
実は安倍晴明は、
日本の小説・漫画・映画で
長く愛され続けている人気の題材です。
平安の都を舞台に、
妖怪や呪術、陰陽道の世界が描かれた物語は、
今も多くの人を魅了しています。
この記事では、
陰陽師・安倍晴明の世界を
もっと楽しめるおすすめ作品を
小説・漫画・映画に分けて紹介します。
安倍晴明を題材にした作品の魅力
陰陽師・安倍晴明は、
平安時代に実在したとされる人物です。
陰陽道という思想を用いて
占いや祈祷、天文観測などを行ったと伝えられています。
その神秘的な存在は、
多くの作家やクリエイターの想像力を刺激し、
妖怪や呪術、平安の都を舞台にした
幻想的な物語として描かれてきました。
なかでも有名なのが、
作家・夢枕獏による「陰陽師」シリーズです。

この作品は小説だけでなく、
漫画や映画にもなり、
日本の陰陽師ブームのきっかけとなりました。
安倍晴明は実在した人物?
陰陽師として知られる 安倍晴明は、
平安時代に実在した人物とされています。
晴明は10世紀頃に活躍した陰陽師で、
朝廷に仕える陰陽寮の官人として、
占いや暦の作成、天文観測などを行っていました。
当時の歴史書や記録にも名前が残っており、
実在した人物であることはほぼ確実と考えられています。
ただし、現在伝わっている
数多くの伝説 (式神を使う、妖怪を退治するなど)は、
後世の物語や民間伝承によって広がったものです。
こうした伝説が重なり合い、
安倍晴明は「最強の陰陽師」として
小説や映画、漫画の題材にもなりました。
安倍晴明とは? 3分でわかる人物
安倍晴明は、
平安時代に活躍した陰陽師として知られる人物です。
陰陽師とは、
陰陽道という思想をもとに
占い、暦の作成、天文観測、祈祷などを行う
専門家のことです。
安倍晴明は10世紀頃に朝廷に仕え、
陰陽寮という役所で天文や暦の仕事を担当していました。
その卓越した能力から、
当時の貴族たちにも 深く信頼されていたと伝えられています。
また、妖怪退治や式神を操るなどの伝説も多く残されており、
日本で最も有名な陰陽師として語り継がれてきました。
現在でも京都には 晴明神社があり、
安倍晴明を祀る神社として多くの参拝者が訪れています。

こうした歴史や伝説を背景に、
安倍晴明は小説・漫画・映画など、
さまざまな作品の主人公として描かれてきました。
京都・晴明神社についてはこちら
現在でも京都には、
晴明を祀る神社として知られる
晴明神社があります。

安倍晴明を祀る京都の晴明神社については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
陰陽師とは?平安時代の呪術・天文の専門家
陰陽師とは、
陰陽道にもとづいて
占い、暦の作成、天文観測、祈祷などを行った
専門家のことです。
陰陽師は平安時代、
朝廷の役所である「陰陽寮」に所属し、
暦を作る、吉凶を占う、災いを祓うなど
国家に関わる重要な役割を担っていました。
陰陽道とは、
古代中国の陰陽思想と日本の神道、仏教などが
融合して発展した思想です。
こうした陰陽道の知識をもとに活躍した
陰陽師の中でも、
特に有名な人物が 安倍晴明です。
安倍晴明は、
卓越した陰陽術の使い手として
多くの伝説を残しています。
安倍晴明の子孫はいる?|いたとされている。
平安時代の陰陽師として知られる
安倍晴明には、
実際に子孫がいたとされています。
晴明の子孫は
「土御門家(つちみかどけ)」として知られ、
中世から近世にかけて
陰陽道を受け継ぐ家系となりました。
土御門家は、
陰陽師を統括する立場として
暦の作成や占いなどを担い、
長く陰陽道の中心的な存在だったと伝えられています。
江戸時代には、
朝廷や幕府とも関わりながら
陰陽道の伝統を守り続けました。
こうした歴史があることから、
安倍晴明は単なる伝説の人物ではなく、
実在の陰陽師として
長い影響を残した人物と考えられています。
その神秘的な存在は、
こうした歴史や伝説を背景に、
安倍晴明は多くの小説や映画の主人公として
描かれてきました。
ここからは、
安倍晴明の世界を楽しめる
おすすめ作品を紹介します。
小説|夢枕獏『陰陽師』シリーズ(19巻以上)
陰陽師を題材にした作品として最も有名なのが、
作家・夢枕獏(ゆめまくらばく)による
小説『陰陽師』シリーズです。
平安時代の都を舞台に、
陰陽師・安倍晴明と
笛の名手である貴族・源博雅のコンビが、
妖怪や怪異に立ち向かう物語が描かれます。
一話完結型の短編集が中心で、
幻想的な雰囲気と平安文化の美しさが魅力の作品です。
- 1988年に第1作刊行
- 単行本・文庫合わせて19巻以上
- 累計700万部以上
- 2026年にはシリーズ40周年
2026年1月時点で最新刊が
・『烏天狗ノ巻』文庫本
・『氷隠梅ノ巻』単行本
相次ぎ発売され、
長く愛されているシリーズです。
陰陽師の世界観を
最も深く楽しめる作品としておすすめです。
小説・陰陽師シリーズはどの順番で読む?おすすめの読み方
夢枕獏の小説『陰陽師』シリーズは、
基本的に一話完結の短編形式で書かれているため、
どの巻からでも読むことができます。
ただし、初めて読む方には刊行順で読む方法がおすすめです。
物語の雰囲気や登場人物の関係性を
自然に楽しむことができます。
おすすめの読む順番(刊行順)
- 陰陽師
- 陰陽師 飛天ノ巻
- 陰陽師 付喪神ノ巻
- 陰陽師 鳳凰ノ巻
- 陰陽師 龍笛ノ巻
- 陰陽師 太極ノ巻
- 陰陽師 瀧夜叉姫
- 陰陽師 夜光杯ノ巻
- 陰陽師 天鼓ノ巻
- 陰陽師 醍醐ノ巻
このほかにも新刊が続いており、
現在もシリーズは続いています。
まずは1冊だけ読むなら|シリーズ第1作目
短編形式のため、
気になった巻から読み始めても問題ありませんが、
最初の一冊としては
シリーズ第1作である『陰陽師』がおすすめです。
安倍晴明と源博雅の出会い、
平安の都で起こる怪異など、
シリーズの魅力が詰まった一冊になっています。
平安時代の都を舞台に、
陰陽師・安倍晴明と貴族・源博雅が、
妖怪や不思議な出来事を解決していく物語が描かれています。
幻想的で美しい文章が特徴で、
日本の伝奇小説の名作として長く読み継がれています。
漫画|岡野玲子『陰陽師』(全13巻)
夢枕獏の小説『陰陽師』を原作にした
漫画作品が、岡野玲子による『陰陽師』です。
1993年から連載され、全13巻で完結しています。
原作の幻想的な世界観を、
美しい絵と独特の構図で表現していることで
高く評価されている作品です。

平安の闇や妖怪の描写がとても印象的で、
芸術性の高い漫画としても知られています。
- 全13巻で完結
- 夢枕獏の小説が原作
- 美しい妖怪描写と幻想的な世界観
小説とはまた違った形で、
陰陽師の世界を楽しむことができます。
続編漫画|陰陽師 玉手匣(たまてばこ/全7巻)
『陰陽師 玉手匣』は、
こちらも小説家・夢枕獏原案による続編漫画です。
酒呑童子退治などの物語が描かれ、
平安の闇と鬼の世界がさらに広がります。
- 全7巻
- 2011年〜2017年連載
本編を読んだ後に楽しめる、
もう一つの陰陽師の物語です。
映画|陰陽師シリーズ 『陰陽師』・『陰陽師II』・『陰陽師0』
陰陽師は映画化もされており、
こちらも人気作品となっています。
全て小説家・夢枕獏原案による内容になっています。
特に有名なのが、2001年公開の映画『陰陽師』です。
- 映画『陰陽師』(2001)
- 映画『陰陽師II』(2003)
- 映画『陰陽師0』(2025)
2001年の映画では、
狂言師・野村萬斎が安倍晴明を演じ、
その神秘的な存在感が話題となりました。
2025年公開の『陰陽師0』では、
俳優・山崎賢人が若き日の安倍晴明を演じ、
陰陽師になる前の物語が描かれています。

映画では、
平安時代の世界観や呪術の表現を
映像で楽しむことができます。
晴明神社とあわせて楽しみたい陰陽師の世界
京都の晴明神社を訪れると、
陰陽師・安倍晴明の
神秘的な世界観を感じることができます。
その背景を、
小説や漫画、映画で知ると、
平安の都の文化や陰陽道の思想が
より立体的に見えてきます。

安倍晴明の物語を知ってから晴明神社を訪れると、
参拝の楽しみがさらに広がります。
また、参拝後に作品を読むと、
平安の都の世界や陰陽師の文化を
より深く感じられるかもしれません。
京都の晴明神社については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
陰陽師の世界をもっと楽しみたい方へ
陰陽師・安倍晴明の物語は、
小説・漫画・映画などさまざまな作品で描かれています。
平安の都を舞台にした幻想的な世界観は、
晴明神社を訪れる前に触れると
さらに深く楽しむことができます。
気になる作品があれば、 ぜひ一度読んでみてください。
まずは1冊読むなら|夢枕獏の小説『陰陽師』
初めて読む方には、 夢枕獏の小説『陰陽師』がおすすめです。
陰陽師・安倍晴明と貴族・源博雅のコンビが、
平安の都で起こる怪異を解決していく幻想譚で、
シリーズの魅力が詰まった一冊です。
初めて読む方には、
シリーズ第1作である『陰陽師』がおすすめです。
漫画で楽しみたい方はこちら|岡野玲子『陰陽師』
岡野玲子による漫画『陰陽師』は、
美しい絵と幻想的な世界観で
原作の魅力を見事に表現した人気作品です。
映像で楽しむなら|『陰陽師0』
2025年公開の映画『陰陽師0』では、
晴明(山崎賢人)の若き日と
呪術をテーマにした最新作で、
公務員陰陽師の実像を探る内容となっています。
映像も、とても美しかったです。
平安時代の世界観や呪術を
映像で楽しみたい方におすすめです。
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