奈良「東大寺」|心が整う仏像との出会い

東大寺を初めて訪れたのは、2022年12月。
「いつか一度は大仏さまに会いたい」という思いが、ようやく叶いました。
近鉄奈良駅からゆっくり歩いて向かう道中、奈良公園の鹿たちと出会い、少しずつ心がほどけていく感覚になっていきました。
そして大仏殿の中に足を踏み入れた瞬間、そのスケールと静かな存在感に圧倒されました。
盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)|奈良の大仏
東大寺といえば、やはり「盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」、通称 “奈良の大仏” です。
高さ15メートルという圧倒的な存在感がありながら、そのお顔は穏やかで優しく、そっと心を包み込んでくれるような安心感がありました。

💡おすすめの鑑賞スポットは、奈良の大仏様の少し左斜め前側↑↑
ここは「盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」通称 “奈良の大仏”と、「虚空蔵菩薩坐像(こくうぞうぼさつざぞう)」の両方を同時に拝める、私のお気に入りスポットです🙏✨
ベンチが設置されているので、運が良ければ座ってゆっくり眺めることもできます😊
東大寺の主要な御仏像
東大寺は奈良を代表する寺院であり、多くの国宝・重要文化財級の仏像が安置されています。
その中でも特に有名な仏像を中心にご紹介します。
大仏「盧舎那仏坐像」通称 “奈良の大仏”
東大寺の大仏は、正式には「盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」と呼ばれます。高さは 約15メートル、台座を含めると 約18メートル にも達し、その圧倒的なスケールは日本最大級の仏像として知られています。奈良時代の752年に開眼供養が行われました。
大仏は青銅製で、膨大な量の銅と金が使用されました。とくに表面に施された鍍金(ときん)は、建立当時は光り輝き、まさに「光明を放つ仏」として人々の信仰を集めました。
盧舎那仏は『華厳経』に説かれる宇宙の真理そのものを象徴する仏で、サンスクリット語の「ヴァイローチャナ」(あまねく照らす)に由来します。
台座の蓮弁には「蓮華蔵世界」と呼ばれる悟りの世界が毛彫りで描かれています。
(※蓮華蔵世界とは・・・仏の清らかな願いに基づく、すべての世界を内包した理想的な宇宙、もしくはそうした状態を象徴する世界観です)
奈良の大仏の見どころ・鑑賞ポイント
奈良の大仏を前にしたとき、まず感じるのはその圧倒的な大きさです。高さ約15メートル、手を広げた長さだけでも2.5メートルを超え、堂内に鎮座する姿はまさに「宇宙そのもの」を体現しているかのようです。ですが、大仏の魅力は単に大きさにあるわけではありません。その造形や細部に込められた意味を知ることで、より深い鑑賞体験が得られます。
注目すべきは、慈悲深い表情です。穏やかに伏せられた目、柔らかく微笑む口元には、見る人の心を包み込むような優しさがあります。この表情こそ、仏像が「人々の苦しみを受け止め、安らぎを与える存在」であることを物語っています。

また、手の形にも注目してみましょう。右手は「施無畏印(せむいいん)」を結び、恐れを取り除き安心を与えることを表しています。左手は「与願印(よがんいん)」で、人々の願いを叶え、救いを差し伸べるしるしです。この二つの印相は、大仏が常に人々を守り、導く存在であることを示しています。
さらに、大仏の身体には細かな工夫が隠されています。髪を表す螺髪(らほつ)は約960個、一つひとつが丁寧に表現されており、近づいて見るとその緻密さに驚かされます。全体を金箔で覆っていた往時の輝きを想像すれば、完成当時の迫力と神々しさは、今以上であったことがうかがえます。
奈良の大仏は、ただ「大きな仏像」というだけでなく、細部に込められた意味や祈りを知ることで、心に深い感動を残す存在です。拝観の際は、堂内をぐるりと巡りながら角度を変えて眺めてみると、正面からだけでは気づけない大仏の多面的な表情に出会えるでしょう。
「盧舎那仏坐像」通称 “奈良の大仏”についてより詳しい記事はこちら▶︎奈良の大仏|歴史・見どころ・参拝ポイントを徹底解説
東大寺「大仏殿」内には、以下の仏像が安置されています
📍脇侍:如意輪観音菩薩坐像(大仏の左側/向かって右)
📍脇侍:虚空蔵菩薩坐像(大仏の右側/向かって左)
📍広目天・多聞天立像
これらは四天王のうちの二体で、大仏殿内に安置されています。
南大門の仁王像
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南大門には、運慶・快慶らが造った金剛力士像(仁王像)が安置されており、国宝に指定されています。
戒壇堂(かいだいいどう)の四天王像
戒壇院戒壇堂には四天王像(持国天、増長天、広目天、多聞天)が安置されており、天平彫刻の最高傑作と称されています。

東大寺の戒壇堂に安置されている四天王像について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。▶ 東大寺・戒壇堂の四天王像|迫力と静寂を感じる空間へ
法華堂(三月堂)の御仏像
法華堂には日光菩薩立像、月光菩薩立像などがあり、いずれも国宝です。
(※現在は耐震対策上、東大寺ミュージアムに移されています)
また、金剛杵を振り上げ忿怒の相で仏敵より人々を守ろうとする秘仏執金剛神像(特別開扉12月16日)も国宝で、 ”霊験あらたかな像” として伝説があります。
※堂内拝観には拝観料が必要になります。
東大寺の見どころ
東大寺ミュージアム|仏像ファンにおすすめ

静かな空間で仏像を間近に鑑賞できる貴重な体験できるスポット。
東大寺が所蔵する仏像や仏具、正倉院宝物の一部を展示する静かな空間です。
歴史的背景や美術工芸の精緻さを感じられる展示が多く、通常非公開の仏像を間近で鑑賞できるのも魅力です。
併設カフェ「茶廊サロウ 葉風泰夢ハーフタイム」

ミュージアム鑑賞の余韻を楽しみながら、奈良らしい和スイーツや抹茶、コーヒーを味わえるスポットです☕️✨ 南大門を見ながらホッと一息。
正倉院(しょうそういん)(外観見学)

奈良時代の高床式倉庫。聖武天皇の遺愛品や貴重な美術品が収蔵されており、外観のみの見学が可能です。東大寺から正倉院までの道のりは、雰囲気が良く散策にもぴったりです。
二月堂(にがつどう)

東大寺の大仏殿から徒歩5分ほどの距離にあります。建物は西向きの傾斜地に建てられ、京都・清水寺本堂と同じく懸造という建築様式が特徴です。夕陽や夜景が美しいスポットとしても知られています。
二月堂の本尊である十一面観音像(大観音・小観音)は一般公開されておらず、直接拝観はできませんが、二月堂の建物や舞台は自由に参拝可能です。
東大寺「柱の穴くぐり」体験
大仏殿の中には「大仏の鼻の穴と同じ大きさ」といわれる柱の穴があり、多くの参拝者が挑戦する名物スポットです。
- 由来:厄除けや無病息災、知恵を授かると伝えられています
- 場所:大仏殿内、北東(鬼門)に位置する柱
- サイズ:約30cm×37cm(意外と縦長!)
私は朝一番に訪れたため、ツアー団体や修学旅行生の姿もなく静かな雰囲気の中で挑戦
少しドキドキしましたが……体をねじ込みながら無事に通過(笑)
これで私も「無病息災」間違いなしです!
私の参拝ルート

- 南大門(金剛力士像)で圧倒される
- 大仏殿で奈良の大仏様(盧舎那仏)に心癒される
- 東大寺ミュージアム&カフェでひと休み
- 二月堂で見晴らしのいい自然の景色を堪能
- 正倉院の外観を見学し、歴史に思いを馳せる
- 戒壇堂で四天王像と向き合う
見どころが広範囲に点在しているので、時間をかけてゆっくり巡るのがおすすめです。
また、東大寺に向かう道中、鹿さんたちにもたくさん出会いました🦌✨

鹿せんべいを持っている人には、可愛くも勢いよく近づいてくるので要注意です💦
旅の思い出|御朱印とチケット



※撮影・掲載は個人の記録として行っています。
合わせて読みたい東大寺関連記事
▶︎ 東大寺|奈良の大仏「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」|歴史・見どころ
▶︎ 奈良・東大寺|南大門の金剛力士像とは|運慶と快慶の共同制作
▶︎ 奈良・東大寺|法華堂(三月堂)の不空羂索観音とは|天平の国宝の魅力
東大寺|参拝情報・アクセス
- 名称:東大寺
- 宗派:華厳宗大本山
- 所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
- 拝観時間:8:00〜17:00(季節により異なる)
- 拝観料:大仏殿800円/共通券1,200円(ミュージアム含む)
- 公式サイト:https://www.todaiji.or.jp/
🚌 アクセス方法(公共交通)
- 最寄駅:近鉄奈良線「近鉄奈良駅」より徒歩約20分
- バス:奈良交通「大仏殿春日大社前」下車すぐ(運賃250円)
観光案内表示も充実しており、公共交通だけでもスムーズにアクセスできます

⛩️ 近くのおすすめ寺社仏閣
▶︎春日大社は、東大寺から徒歩で約10分。奈良を代表する神社になります。
▶︎「奈良国立博物館・仏像館」は、仏教美術や特別展も仏像好きさんにおすすめです。仏像館で出会った金剛力士像の魅力について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ|ひとりでも心が整う、仏像とのひととき

歴史ある仏像に手を合わせ、自分のペースで巡る東大寺のひとり旅。
観光地でありながら、静けさや癒しに満ちた時間を過ごせました🙏✨
東大寺の訪問は3回目となりますが、また心が疲れたとき、またふと立ち寄りたくなる大切な場所です。
「仏像初心者だけど、大仏に会ってみたい」
そんな方にも、東大寺は自信をもっておすすめできる場所です。
また、東大寺の仏像めぐりをより深く楽しみたい方は、にぎやかな大仏殿から少し足を伸ばして、▶︎二月堂・四月堂エリアも訪れてみてはいかがでしょうか?
※本記事内の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです。

