奈良で仏像巡りをするとき、
「次はどの仏像に会いに行こうか」と
計画を立てるのが楽しみのひとつです。
そのとき、ずっと手元に置いているのが
『日本の仏像はじまりの地 奈良の仏像115』という一冊。
奈良の仏像が115体、
可愛くて忠実なイラストで紹介されているガイドブックです。
旅の前に「どんな仏像がいるか」をながめて、
旅の後に「あの仏像はこういう特徴があったのか」と振り返る。
出発前にも、
帰ってきてからも、
何度も開きたくなる本です。
可愛いイラストだから、見ているだけで楽しい
この本の一番の特徴は、
仏像がイラストで描かれていること。
写真ではなく線画だからこそ、
仏像の「形」がとてもクリアに見えてきます。
たとえば、
- 立ち姿の重心のとり方
- 衣(ころも)の流れやひだの美しさ
- 指先や表情の細かな表現
こういった部分が、
写真よりもむしろはっきりと伝わってくるんです。

パラパラとページをめくるだけでも、
奈良の仏像たちが次々と登場してきて
「こんな仏像がいるんだ」とわくわくします。
眺めているだけで、旅気分が高まります。
旅の前に「予習」、旅の後に「答え合わせ」
この本の楽しみ方として、
私がとくに好きなのが「答え合わせ」です。
旅に出る前にイラストで
仏像の姿を頭に入れておいて、
実際にその仏像の前に立ったとき、
「あ、本で見た通り、ここの衣の流れが独特なんだ」とか
「思っていたより大きい!」とか
自分の目で確かめていく感覚です。
写真だと「実物もこんな感じだろう」と
予測できてしまうのですが、
イラストだと実物を見たときの発見や驚きが残ります。
その答え合わせの楽しさが、
このイラスト本ならではの魅力だと思っています。
旅のあとに本をひらくと、
「あの仏像はこういう背景があったのか」と
体験が言葉になっていくような感覚があります。
旅の記憶が、より豊かになるんです。
聖林寺の十一面観音と、この本の表紙
聖林寺の十一面観音菩薩立像は、
この本の表紙にも描かれているほどの名仏。
私は以前、貸切に近い状態で
一時間ほどただ見続けた、
という体験があります。
近くで見ると指先まで繊細で、
少し離れると全身の均整が完璧で。
どこから見ても、どこを切り取っても美しい。

この本でイラストを見ていたからこそ、
「正面だけじゃなく側面の造形も見てみよう」と
思えたのだと、後から気がつきました。
聖林寺での体験は、こちらで詳しく書いています。
▶︎ 【聖林寺】十一面観音菩薩立像|時を忘れて見入る美しさ解説
写真ガイド本とイラスト本、どっちも持っていていい
「仏像の本、写真が載っているものとどう違うの?」
と思う方もいるかもしれません。
私は両方持っていますが、
それぞれ役割が違うと感じています。
写真ガイド本は、
実際の色・質感・雰囲気が伝わります。
「本物に近い姿を知りたい」
「どんな空気感の場所か確認したい」ときに活躍します。
イラスト本(この本)は、
形・構造・特徴が整理されて見えます。
「仏像の見方を身につけたい」
「旅の前後に楽しみたい」ときに向いています。
奈良の仏像を深く楽しみたいなら、
正直どっちも持っていていい、
というのが私の結論です。
写真ガイド本については、
こちらでご紹介しています。
▶︎ 仏像巡りにおすすめのガイドブック一覧|写真で選ぶ入門本まとめ

こんな人におすすめ
次の方には、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
- 奈良の仏像巡りを計画中の人
- 「仏像ってきれいだけど、どう見たらいいかわからない」という人
- 旅の前後にじっくり楽しめる本を探している人
- 写真本は持っているが、イラスト本も気になる人
- 眺めているだけで楽しい本が好きな人
難しい仏教知識がなくても読めますし、
「なんとなく仏像が好き」という段階から手に取れる本です。
まとめ|奈良へ行く前に、一度ひらいてみてほしい
『奈良の仏像115』は、
奈良の仏像を115体、
可愛いイラストで紹介したガイドブックです。
旅の前に「どの仏像に会いに行こうか」とながめて、
旅の後に「答え合わせ」を楽しむ。
そんなふうに何度でも手に取りたくなる一冊です。
「仏像を、もう一歩だけ深く楽しみたい」と思ったとき、
そっと開いてみてください。
奈良の仏像は、東大寺・興福寺・法隆寺など
エリアも寺院もバラバラで、初めての人には
「どこに何があるのか」が把握しにくいのが正直なところです。
でもこの本は、
奈良の仏像を115体まとめて
イラストで紹介しているので、
ページをめくるだけで
奈良全体の「仏像マップ」が
頭に入ってくる感覚があります。
旅の計画を立てながらページをめくる時間が、
すでに旅の始まりになっています。
奈良へ行く前に、ぜひ一度手に取ってみてください。
この本が、
“見る”から“感じる”へと導いてくれます。
楽天ブックスで購入できます。
実際に仏像巡りに行きたくなった方へ。
6年間、いろいろな本を手に取ってきた中で、
本当に役立ったガイドブックだけをご紹介します。
※本記事には広告が含まれています。

