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運慶の大日如来に、会いに行く。
そう決めて出かけた冬の京都・奈良4泊5日、
かかった費用の総額は92,125円でした。
奈良に3泊、京都に1泊。
円成寺・浄瑠璃寺・六波羅蜜寺——
ずっと会いたかった仏さまを巡り尽くした、
私史上いちばん充実した仏像旅の記録です。
運営者について|ゆんゆんのプロフィール

はじめまして、ゆんゆんです。
福岡(九州)から公共交通機関だけを使って、
京都・奈良の寺社仏閣をひとりで巡っています。
きっかけは、京都・東寺で大日如来像に出会った時のこと。
理由はうまく言えないのに、ただ静かに心が整っていく感覚がありました。
あの瞬間の記憶が、今もこのブログを書く原動力になっています。
「仏像は怖い」という人もいますが、
私はむしろ、見守られているような安心感を感じます。
祈りの対象としてだけでなく、芸術作品として見ている自分にも気づきました。
1000年以上も前に作られたのに、こんなにも繊細で美しい
——この魅力を、後世にも大切に引き継いでほしいと思っています。
この感動を、少しでも多くの方に味わってほしくて、
初心者の方や女性のひとり旅の方にも読んでいただけるよう、
アクセス情報や体験をできるだけ丁寧に綴っています。
一つひとつのお寺・神社との出会いを、これからも大切に届けていきます。
旅の前提条件|2025年12月・奈良3泊+京都1泊の4泊5日
2025年12月8日〜12日、4泊5日。
平日・ひとり・公共交通のみの旅です。
前半は奈良に3泊して、じっくり仏像巡り。
最終日の前日に京都へ移動して1泊し、京都から新幹線で帰る行程にしました。
この旅のいちばんの目的は、円成寺・運慶初期作の大日如来坐像に会うこと。
特別展「超国宝」で2度出会った、あの仏さまに、
今度はお寺そのもので会いたかったのです。
▶︎ 超国宝展での出会いは 奈良泊×京都日帰り2泊3日の費用記事 で紹介しています。
費用の合計と内訳一覧
まずは結論から。今回の総額と内訳です。
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 交通・宿泊 | 55,000円 | 新幹線往復+ホテル4泊(下記詳細) |
| 現地交通 | 6,950円 | バス・電車(円成寺・当尾方面含む) |
| 拝観料・御朱印 | 10,000円 | 10か寺+宝物館・ミュージアム |
| 食費・お土産 | 19,575円 | ランチ・カフェ・和菓子など |
| その他 | 600円 | コインランドリー(連泊ならでは) |
| 総額 | 92,125円 |
交通・宿泊費の詳細|行きは大阪経由・帰りは京都から
交通・宿泊の内訳はこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 新幹線 博多→新大阪 | 13,600円 |
| 新幹線 京都→博多 | 14,300円 |
| コンフォートホテル奈良(3泊) | 19,100円 |
| アパホテル京都駅前(1泊) | 8,000円 |
| 合計 | 55,000円 |
ポイントは、行きと帰りで経路を変えたこと。
行きは博多→新大阪まで新幹線、そこから大和路快速で奈良へ(約800円)。
帰りは京都観光を終えて、京都駅からそのまま新幹線で博多へ帰りました。
奈良3泊で19,100円という宿泊費は、
京都の相場と比べるとかなり抑えられています。
「奈良を拠点にする」メリットは、この旅でも健在でした。
1日目:白毫寺・新薬師寺・不空院・元興寺|高畑エリアを歩く
初日は移動日。奈良に着いたら、高畑エリアへ。
白毫寺・新薬師寺・不空院・元興寺を歩いて巡りました。
不空院は、この日は外観のみの拝観でした。
貴重な不空羂索観音は期間限定や事前予約(団体のみ)での公開で、
今回は対象にならず。いつか必ず、お会いしたい仏さまです。
拝観料はどこも現金のみ(新薬師寺は自販機式)だったので、
このエリアを巡る方は小銭のご用意を。
この日の費用は5,658円でした。
2日目:円成寺|運慶の大日如来を、ほぼ貸切で【この旅の核】
この旅のメインイベント。
移動日ではなく、まる1日使える2日目に円成寺を設定しました。
奈良駅から奈良交通バス(94・100系統)で約30分、「忍辱山」下車(片道750円)。
市内から少し離れていて、交通もやや不便。そして平日。
その結果——ほぼ貸切で、運慶初期作の大日如来と1時間。
途中で2組ほど来られましたが、すぐに出て行かれたので、
静寂の中、心ゆくまで向き合うことができました。
「超国宝」展では大勢の観客とぎゅうぎゅうの中での拝観でした
(それでも素晴らしかった)。
でもここでは、お堂の空気ごと、独り占めです。
ガラスで下の方が囲われているぶん、展覧会ほどの接近はできません。
それでも、お寺という本来の場所でお会いする大日如来は、格別でした。
そして忘れられないのが、住職さんの優しさです。
受付で見どころを丁寧に教えてくださり、
途中で外のトイレへ行きたいという私に快く応じてくださいました。
これまで多くの寺院の方とお話ししてきた中で、いちばん印象に残った方です。
午後は奈良市内に戻り、東大寺の戒壇堂と東大寺ミュージアムへ。
この日の費用は7,600円(コインランドリー600円含む)でした。
3日目:浄瑠璃寺・岩船寺|九体阿弥陀(完全体)に会う
3日目は、ずっと行きたかった浄瑠璃寺へ。
奈良駅から加茂駅まで電車、そこからバスに乗り継ぎます。
お目当ては、九体阿弥陀如来。
数年前に修復がすべて完了し、九体そろった「完全体」のお姿です。
黄金色に輝く九体の阿弥陀さまが並ぶ光景に、ただただ感動しました。
ひとつ心残りは、吉祥天女像。
特別拝観の期間と少しずれてしまい、扉の閉まった厨子越しに手を合わせました。
お寺の方いわく、特別拝観期間はやはり参拝客が多く、特に秋は混み合うそう。
狙い目は春の特別拝観期間とのことでした。次はその時期に。
浄瑠璃寺からバスで岩船寺へも足を延ばしました。
当尾(とうの)エリアは、静かで、歩いているだけで心が整う場所です。
▶︎ 浄瑠璃寺へのアクセス方法はこちら
▶︎ 岩船寺へのアクセス方法はこちら
▶︎ 浄瑠璃寺・岩船寺を一泊で巡るプランはこちら
この日の費用は5,544円。
拝観料と交通費中心の、コンパクトな1日でした。
4日目:京都へ移動|六波羅蜜寺・建仁寺・六道珍皇寺
4日目の朝、みやこ路快速で奈良から京都へ(720円)。
ホテルに荷物を預けて、六波羅蜜寺へ向かいました。
六波羅蜜寺の宝物館は、仏像好きにはたまらない空間です。
運慶作と伝わる「夢見地蔵」(地蔵菩薩坐像)、教科書でおなじみの空也上人立像、
そして運慶自身の像まで。これが常時拝観できるなんて。
夢見地蔵はガラスケース越しでしたが、
繊細で細やかな装飾、今にも動き出しそうなリアルさに圧倒されました。
宝物館は拝観料が別途かかるぶん人も少なめで、
ゆっくり向き合えます。1日いられるほど大好きな空間でした。
▶︎ 伝運慶作「夢見地蔵」の詳しい記事はこちら
▶︎ 空也上人立像の詳しい記事はこちら
▶︎ 鬘掛地蔵の詳しい記事はこちら
六波羅蜜寺では、四柱推命みくじ(400円)にも挑戦。
よく当たると評判のとおり、鳥肌が立つほど当たっていて驚きました。
その後は建仁寺と六道珍皇寺へ。
この日の費用は9,472円。京都らしいお菓子のお土産で少し多めです。
5日目:醍醐寺・東福寺|最終日も仏像づくし
最終日は、醍醐寺と東福寺へ。
醍醐寺は伽藍+仏像館のセット拝観(1,000円)。
ここはキャッシュレス対応で、現金のみのお寺が多い中では貴重でした。
▶︎ 醍醐寺の不動明王坐像についての記事はこちら
▶︎ 京都駅から醍醐寺へのアクセス方法はこちら
実はこの日、六地蔵駅からのバスを2回乗り間違えて、460円をムダにしました。
初めてのエリアはバス路線が複雑なので、乗る前の行き先確認は大事です(自戒)。
午後は東福寺で2か所拝観(1,000円)して、京都駅から新幹線で博多へ。
この日の費用は8,851円でした。
かけてよかったお金・削れるお金
かけてよかったお金は、円成寺までのバス代往復1,500円です。
市内から離れているぶん交通費はかかりますが、
そのおかげで「運慶の大日如来をほぼ貸切で1時間」という体験ができました。
アクセスの不便さは、静けさへの入場料だと思っています。
御朱印(合計1,300円)も、私にとっては削れないお金。
旅の記憶がページに積み重なっていく感覚は、何にも代えがたいものです。
削れるお金は、正直に言えばお土産代。
食費・お土産の19,575円のうち、半分近くはお土産です。
あとは、バスの乗り間違い460円。これは完全に削れました(笑)。
よくある質問|冬の京都・奈良仏像巡りQ&A
Q. 円成寺へのアクセスは大変ですか?
奈良駅から奈良交通バス(94・100系統)で約30分、「忍辱山」下車すぐです。
本数が少ないので、帰りのバス時刻を先に確認しておくのがおすすめ。
平日はとても空いていて、静かに拝観できます。
Q. 12月の仏像巡りは寒くないですか?
正直、かなり寒いです。お堂の中も冷えるので、防寒はしっかりと。
そのぶん観光客が少なく、浄瑠璃寺も円成寺も静かに拝観できました。
混雑を避けたい方には、冬はむしろおすすめの季節です。
Q. 4泊5日の予算はどのくらい見ておけばいいですか?
今回は総額92,125円でした(九州発・ひとり・公共交通のみ)。
お土産を控えめにすれば、8万円台前半に収まると思います。
奈良を拠点に連泊すると、宿泊費をぐっと抑えられます。
おわりに|「会いたい仏さま」を軸に旅程を組む
この旅は、「円成寺の大日如来に会う」というひとつの目的から始まりました。
そこに、浄瑠璃寺の九体阿弥陀、六波羅蜜寺の夢見地蔵と、
会いたかった仏さまを重ねていったら、4泊5日の旅程ができあがっていました。
観光地を回るのではなく、「会いたい仏さま」を軸に旅を組む。
そんな旅の組み立て方も、ぜひ試してみてください。
心が整う時間が、きっと待っています。
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